伊豆の怪物

そもそもこの話は、
匿名を条件にある人物から送られた
1冊の貴重な<資料>から始まった

明治維新を経て廃藩置県が執り行われた
混迷期の代物だと言うこの<資料>

伊豆にはある謎の恐怖生物が居る

その恐るべき内容を知ってしまった私は、
もはや考えるべく余裕も無く列車の切符を握りしめ
一路現地に向かったのである

完全オフレコを条件にその<資料>の表紙だけ
お見せしよう

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さて、
冒険の旅がまた始まってしまった
取り敢えずの行き先は伊東市である

まずは切符を旅の友達、ゆで卵に持ち替えての出発だ
私の表情からも緊張が伺える
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列車を乗り継ぎ、着いた場所は宇佐美
この街でまずは情報を収集しよう

たそがれ感一杯の、
それでいて何処か刹那的駅舎(意味不明)

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なるほどねぇ〜

と、見入ってしまう街のプチ情報

こーゆー所から謎の生物の情報は見えて来るとか来ないとか
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最先端のショップが立ち並んでいるエリア
さすがである
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この街で得た情報を素に我々取材班は次の取材地、
伊東に足を運ぶ事に

まずは川縁を探索するも不発

ヤツはそうそう簡単には姿を現さない

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魔物(だんだん存在が大袈裟になってる)が潜むのは
何も山や川とは限らない

もしかしたらヤツらは街の何処かにアジトを作り、
そこでじっと息を潜めてその時を待っているのかも知れない

我々取材班は街中の探索を開始した

開始して2〜3時間は経っただろうか?

大通りから一本横に入った路地に、
まるでその存在をひた隠すかのように、
人々に知られたく無い様で目立たぬよう
ひっそりと建っている一軒の洋館を発見する

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怪しい、、、

長年の冒険の経験値から来る直感が
私をそのひっそり佇む洋館へと導く

が、どうやらただの海水浴場の入り口だったようだ、、、、

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気を取り直して再び探索に出る我々取材班、

するといきなり目に飛び込んで来たのがコレだ!

まさに化け物!
遠近法で撮影してるのか!
つー程デカイ化け物の数々!

が、よく見るとめちゃくちゃ市での展示干物だった

しかしマジでデカイ
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う〜ん、、
今回の冒険は不発か、、、、、

足湯でゆったり作戦を練り直す

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これだけ探したのに魔物は姿を現さない

あの書物に書かれていたのはこのエリアでは無いのか?

そもそも我々取材班には限られた時間しか無い、、

もはや伝説は伝説のまま、そっとしておくのがベストなのか、、

疲労困憊で落胆しきっている我々取材班、

限界か?

隊員達の脳裏にその言葉がかすめた瞬間、

ヤツは突然と現れた!

荒々しいどう猛な息づかいと共に雄叫びをあげる魔物!

隊員達の命を守らねば!
その思いが先行した私はその魔物に立ち向かい
取っ組み合いが始まった

鋭い眼光とキバを剥き出しに襲ってくる魔物

それを間一髪防ぎ格闘中のオレ

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しかし殴り合った者同士にしか分からない感情が芽生え出すオレと魔物

一発一発のパンチ毎にお互いニヤリ

オレ
「中々ヤルじゃないか」

魔物
「そっちこそな、こんだけやりあったのは久々だぜ」
「もっとも最後のヤツは墓場だがな 笑い」

オレ
「ふふふ、言ってくれるぜ 笑い」
「オレも久々にいいもん貰っちまったよ」

魔物
「ふふふふふ」

オレ
「あははははは」

そしてその後
意気投合して呑みに行きましたとさ
nomi

めでたし

めでたし

 

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